去る14日行われた自民党総裁選の公開討論会でのこと。
「安倍政権不支持の一番の大きな理由が、“首相が信頼できない”ということだ」との記者の質問に安倍シンゾーが、珍しくマトモに応えた。

モリカケ問題で、「私の妻や友人が関わったので国民が疑念を持つのは当然」と釈明した後、「金銭的なものをもらって便宜を図ったわけではない」と言った。

昭恵が森友案件に関わったことを初めて認めた。

安倍は2017年2月17日の衆院予算委員会で、森友学園への国有地の激安払い下げ問題に関し、「私や妻が関係していたということになれば、総理も国会議員も辞める」と大見得を切った。

妻が関わったことを認めたのだから直ちに約束を実行すべきだ。
「綸言汗の如し」の言葉通り、首相も国会議員も即辞めるべきだ。

このやり取りは生中継された。その後のNHKニュースでもやった。
現場にいた記者たちはなぜ、この点を突っ込まなかったのか?
ネットでも、大騒ぎになってもおかしくないほどの重大事だが、鬼の首を取ったという話は聞かない。

メディアだけでなく、国民全体が劣化している。
悲しいかな、これが日本の現実だ。