安倍シンゾーはどこまでも肝っ玉が小さい男だ。
党総裁選での地方の声を反映した「党員票」で45%は反安倍票だった。
これだけ批判的な民意が示されれば、当然、その声に耳を傾けるのが従来の自民党のやり方である。

総裁選を戦った石破を重要閣僚で起用、または党三役として起用するのが常道である。ところが、安倍は真逆のことをした。

実に愚かな男である。共同通信の報道通りに石破派を締め出せば、公然と党内に反主流派を生むことになる。
石破はもう、何も遠慮することはない。奥歯にものが挟まったような遠回しの言い方は必要ない。堂々と正面から安倍批判、麻生批判をすればいい。

もう一つ、忘れてならないのは、安倍陣営から、少なくとも4名が反安倍票を投じたことだ。
他に安倍の出陣式に出席しながら、船田元のように「安倍の改憲姿勢に不満」だと白票を投じた者が3名いた。

安倍一強と言われる中にあって、石破は僅か20人の派閥で73票を獲得し、世間を驚かせた。
この73票と白票の3票は安倍政治に不満を持つ反安倍票である。

76票は無視できる数字ではない。これから3年任期があるとは言え、安倍は自ら時限爆弾のスイッチをONにしたと言っていい。