北海道・日高山脈の麓の平取町。幌尻岳の麓。過疎化と高齢化で、住民はわずか23人。冬は雪深く、集落は陸の孤島になる。
平成23年に中国と関係があるとされる日本企業の子会社の農業生産法人がこの町の123ヘクタールの農地を買収した。
地区内の農地の56%にあたる広さだ。だが、何の耕作もせず、放置している。
町民「セイタカアワダチソウが生え放題になっている。年に1回は草を刈るには刈るけど刈りなげだ」「まるで雑草畑。何を考えているのか分からない」
住民の間で一つの仮説が「農地を荒れ地にしておき、いずれ地目を『雑種地』に変えるつもりではないか。雑種地になれば自由に売買でき、住宅や工場を建てられる」
豊かな水源地でもあることから「土地が自由に利用できるようになる時期まで待って、何者かが意図的に隔離された地域を作ろうとしているなら、これほどうってつけの場所はない」と懸念する住民も。
情報提供者の話はさらに続く。「旧式のヘリが低空飛行で行ったり来たりすることがある」「この辺りでは不釣り合いな高級車が来ることもある」
平取町に住む情報提供者の一人が気になる話を語った。
「平取町に住んでいる中国人女性が、日本人と結婚して帰化して道内に住む女性に『仲間に入らないか』と誘ってきた。
断ると『日本にいられなくしてやる』とすごんだという。この女性は、他にも数人の帰化した中国出身女性を個別に訪ねて、勧誘しているようだ」
 勧誘を受けた女性が「仲間に入れ」という意味を尋ねても、平取町の女性は説明しなかったという。
情報提供者「不可解なことだらけだ。いったい何をやろうとしているのか。年月がたつに従って不安と危機感が膨らんでいる」と話した。
 閉鎖的でアンタッチャブルな集落を計画しているのではないかという住民の声が現実的に思えてくる。
(2018/08/17 産経デジタル)