第一次安倍政権が誕生して3カ月後の2006年12月13日に、共産党衆院議員の吉井英勝は「巨大地震の発生に伴う原発の危険性に関する質問主意書」を政府に提出した。

巨大な地震で原発の電源が喪失し、原子炉が冷却できなくなる危険性があることを指摘した。吉井は京大の工学部原子核工学科出身で、原発の専門家である。

ところが、安倍は「わが国で非常用発電機のトラブルで原子炉が停止した事例はない。冷却機能が失われた事例もない」と一蹴した。
 
東電の福島原発が炉心溶解を起こした最大の原因は、バックアップ電源の喪失である。
あの時、安倍がバックアップ電源の検証をし、適切な対策を講じていたら、福島原発の水素爆発は起きなかった。福島の人たちが放射能に苦しむことはなかったのだ。
 
安倍は危険を放置し、世界史上に残る人災を引き起こした。
明らかな「犯罪」である。言い逃れはできない。