映画が状況証拠になるんだったら、『大脱走』という映画も挙げようか
脱走後に捜査や検問を通過するためには、英語で話しかけても英語で答えるな、ドイツ語で通せ、
とアドバイスをする場面があるが、こんなもんは「初歩」なんだそうだ
彼らは皆、それなりに軍歴もあるし、脱走の常習者たちという設定である
それでも劇中では彼らに向けて「初歩的なアドバイス」をしっかりとしている
アドバイスを受けた者も、別に「初歩だ、ナメんな」と怒っている様子はない
そして、そのアドバイスをした者は自らその「初歩」を怠り、憲兵に捕えられてしまう

映画が状況証拠になるのであれば、これらのシーンは
経験豊富な者に対しても初歩的なアドバイスがされるという状況証拠であり
経験豊富な者でも初歩的なことが守れずに失敗することがあるという状況証拠である

では、「初歩的なアドバイスなんかしねーよ」「そんなアドバイスされたら怒るぜ」が
一般的だと言えるような状況証拠を、ストローマンは持っているのだろうか?
現時点では、そういうものはまったく、何ひとつ示されていないわけだが