昔々、あるところに「大日本帝国」という、それはそれは恐ろしい狂気の帝国があったそうじゃ
その国では「学校防空指針」によって、学校が空襲の被害に遭った際には
児童や教師の命よりも天皇の“写真”や勅語の“謄本”を優先して守るように定められており、
そのために御真影奉護隊なるものまで組織され、
たかが“写真”や“謄本”を守るために教師や児童が命を落としていったのじゃ
その国にとっては、天皇の“写真”や“謄本”の方が、児童や教師の命よりも尊かったのじゃよ

また、沖縄では14〜16歳の幼い少年達による鉄血勤皇隊というものも組織されておってのう、
まだ少年である彼らは米軍との戦闘に投入され、若い命を散らしていったのじゃ
中には敵の戦車のキャタピラを破壊するために自爆させられる者もおってのう、
背中に爆薬を担いで、戦車に轢かれるようにして自爆していったのじゃ
だがその成功率も低く、多くの場合、彼らは戦車に近づく前に機銃で撃ち殺されてしまったのじゃよ
大日本帝国という国は、自国のまだ幼い少年達にこのようなことをさせておったのじゃな

ん?
帝国の「帝」、鉄血勤皇隊の「皇」が何を指すのか、じゃと?
それはもちろん、天(以下略)