我が皇室の尊厳は、世界における何物よりも高くそびえ、天壌窮鼠りなきは、よく知られていることで
ここに詳しく述べる必要はない。…わが国に宗教的信仰を必要とすると考えられるならば、それは
忠君愛国の宗教、尊王主義の宗教ー換言すれば、尊皇宗に改宗せらるべきである。  大浦兼武 農商務大臣


新宗教は、現段階では、まだ一つの重要な項目を欠いているーすなわち、経典である。この欠陥は
さらに重要な勅語を経典の地位に上せることによって満たすことができるだろう、と考えられる徴候が
見える。ただし勅語の文体はあまりに難解で国民には理解できないから、政府の権威ある注解書を
附け加えなければなるまい。これらの勅語に、現在の天皇[明治天皇]が作った詩[和歌]の幾つかを
附け加えてもよい。実際に、日本人の義務全般にわたって説き、御製を選んで本文とした一冊の本がすでに現れている。
                            新宗教の発明  チェンバレン