――アメリカで行われた調査と取材を元に書かれたクリス・ベイルの『ソーシャルメディア・プリズム』には、『ネット分断への処方箋』とかなり近い分析結果が書かれていました。一部のアクティブで攻撃的な人が大量に書き込む一方で、そうではないタイプの人たちはそれらを見てうんざりし、そういう人たちに絡まれると疲弊するので、ストレスに感じて穏健派は沈黙する。結果、分断が実際に加速化しているというより、穏健派が沈黙して極端な意見同士が煽り合うことによってそう見えるのだ、と。