[いつ読んだ]
25年ほど前(1993年前後)

[あらすじ]
主人公が会社からの帰宅途中に通った公園で倒れている男を見つけます。
心配になって「大丈夫ですか?」と声をかけると、なんだかんだあった後主人公の家に連れて帰ることになりました。
ガリガリに痩せた男を不憫に思った主人公はそのまま同居して面倒を見ることにします。
生活を続けるうちに徐々に回復していく男と対照的に、主人公は痩せていきます。
それに従い、男の顔はだんだんと主人公の顔にそっくりになり、逆に主人公の顔は公園で倒れていた頃の男の顔に近づいていきます。
主人公がもう息も絶え絶えになる頃、男は主人公そのものとなり、彼の人生を奪い、逆に主人公を公園に捨てます。
ぼんやりした意識の中で、主人公は誰かが近づきながら声をかけてくるのを感じます。
「大丈夫ですか?」かつての自分がそうしたように。

[物語の舞台となってる国・時代]
現代日本 ただし補足で落語や昔の怪談が元になっていると書いてあった記憶があります

[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]
今から25年ほど前の学研の中に載っていた読み物だったと思います。
夏ごろの特集だったような…

[その他覚えていること何でも]
「落語が元になっている」というような作者のインタビューがあった記憶から元ネタを聞きたいなと思ったのがきっかけです。
挿絵がありました。
学研で言えば「教室のワラシ」を読んでいた世代です。
読者数が少ないこと、世代が一つ違えば読む可能性が非常に低いことから諦めかけていました。
どうかお知恵をお貸しください。
お願いいたします。