] Sword Messiah
5.
 絶望の城に皮肉にも日の光が差している。
世界の全てから隅に追いやられ此処に倒れし闇の成れの果て、
悲鳴の暗黒神殿……。
 瞳に映る物を善の本能が拒んでいる。
神殿を進む足取りが歪む。呼吸は荒れ続ける……。
ユナシルは平気だったが後の者は其の身を犯される時間だという事であり、
それは終わる事を想う事をして忍ぶ他に無い。
誘い込む様にして足を滑らせようと階段は足の指をうけ入れる。
全てを忘れ此処に留まって欲しいと言わんかの様に……お前は女なのか!?