] Sword Messiah
6.
降り終わり踏んだ床の感触が心を落ち着かせるとは……
柔らかな、そして清らかな知性が、剣を握る客を宥めた。
これが蛇魔道士の真実の印象である。
「……分かるか…。静けさが僕たちの周りで活動しているのが……。
明らかに、知能指数の上昇が施されている。」ユナシルは自分の
両の手を交互に見やった。
ステファン「……信じられない……、我々より遥かに高尚な存在だったのだ……、
あの方達は。……へ、蛇魔道士様達は。」
ギルバーン「お…俺にも分かるぞ…。この大いなる心は、
何者をも攻撃しない。…神だ」
「それは違う」其の声は落ち着き払っていて、だが明らかに
闇の蠢き其の物が発声していた。「ギルバーン。君は一体どの様なものを
例えとして挙げるつもりかい。
最も地を知ると称される者が有るとして、その嫌悪の対象として最大の者だ。」
現れたるは、蛇だ。