] Sword Messiah
9.
教えられた通り、討伐隊は神殿の最深部への道を進み続けている。
これが彼等蛇魔道士の最後の仕事だと言って
神殿内を図式化した念をユナシルに送り込んだのだ。
その後、運命の儘にユナシルは彼等を斬ったのだった。
 開かれた空間に入ったと思うと、そこに女神像が鎮座していた。
これがアスナルダだという。
……神を見た。男達は静まり返る心で膝を折り、礼に服した。
「アスナルダ様。」ユナシルが続けた。
「アスナルダ様。参りました。運命の子、白銀剣士に御座います。
心に理が性質を持つ者、人間が生れとする物です。
御教え頂きたく存じ、お尋ねします。
シルバロニア王系譜とは?」
 女神像の声が聞こえる……。眠りからお目覚めに成られたばかりに。
「蛇魔道士首は捕らえ、それは娘でした。
説得し、人としての一生を彼女は選びました。
我々としては貴方、”蛇殺し官”の遺伝子形成の
為の画策、という事です。」彼女は微笑む。
 「我々は此処に来る最中、暗黒神殿に
女性の面影をを見て取りました。恐らく、リトアルテに他なりません。
アスナルダ様、銀では蛇は殺れないでしょう。
聖地にて、マスカーベル様がそう仰ったのです。
認識が揃いました。リトアルテと意思を通じ合えれば
私は真の……。」