エクスソードメサイア
15.
 其の日、巨星が相見えた。薄暗き森の中で、選ばれし圧倒の”呪装”の者と、
……悪魔羅節道止フィラスキュラ爺の戦慄。
ユナシル達に課されるは、敵に一切の感情的弛緩を許さず始点を渡さない儘の、スピード!
ダークエクスカリバーとは、血を望みし剣。
光の裏に住まう者に拠る全ての当て擦りに他成らない。
匂いし大存在と成り果てる迄血塗られた。因って求め狂うものだ。
こうして……。振っているユナシルは感じている。
剣は奇声を挙げ身を投げる仕草に重なる。
此の”悲鳴”こそ大打撃なのだ。
神の聖剣が犯されたのだ……。犯し返せば良いでは無いか!