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イギリス->アメリカのジェームズクラベルの小説
The Children's Story (1980年)は娘が小学校で
「忠誠の誓い」※を暗記させられてきたのに着想を得て描かれた小説で
なんらかの外国に占領された国で、新しく小学校に着任した軍服っぽい制服を着た新任女教師が
一時限のたった30分で「旧体制は間違っていたのよ」と子供たちに納得させる小説なのだが
ネタと成立的に「得体の知れない新体制が子供たちを簡単に言いくるめる不気味さ」を描いていて
占領側はイギリスでもドイツでもアメリカでもソ連でも日本でもまぁ全体主義的ななにかとして書かれてるのに
翻訳した青島幸男は邦訳を「23分間の奇跡」として、「そう我々もこうやって目が覚めた!」と
なんかアメリカ軍の民主化教育と重ねて肯定的に捉えてるのが「うわぁ…」という感じだったな。
もともとイギリス人のクラベルがアメリカの学校で娘が米国旗に対する忠誠の誓いを教わってきた違和感がベースなのに。

※「私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、
神の下の分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います。」