第16話「長男はマッチ売りの少女がお好き」 脚本:浦沢義雄 監督:岩原直樹

森の女王は、滴にこの世の中で一番美しいのは誰か聞く。滴は森の女王だと答える。森の女王はこの感動をもう一度味わいたくて、同じ質問をする
すると滴は、森の女王ではなく不思議少女ナイルなトトメスだと答える。森の女王は怒って、森の女王の城に居候するナイルの悪魔三兄弟を呼ぶ
そしてトトメスを消すように命令する。長男は学力で、次男で芸術で、三男は料理で消すと主張して争う。森の女王は誰でもいいから早く消せと命令
中島家では、来週からテストなのでサナエはマナミに相談する。トトメスの仕事が忙しくて、全然勉強していない。三兄弟はじゃんけん。長男が勝つ
長男はトトメスを倒し、森の女王と結婚すると決意表明をする。サナエは導関数の勉強をするが、分からない。お宝魔法箱が鳴る
今日もまたナイルの悪魔が善良な市民を不幸のドン底に陥れようとしている。サナエは勉強するかナイルの悪魔を退治するか迷う
コンパクトに決めてもらう。「ナイルの悪魔を退治せよ」とコンパクトは答える。サナエが出かけようとすると、電話中のマナミが呼び止める
マナミは、先生からテストの内容を聞き出す方法を教える。薄幸の少女、例えばマッチ売りの少女になって先生からテストの内容を聞く
学者肌のインテリは薄幸の少女に弱い。イツカがそう言っている。サナエは「バーカ」と言って出て行く
マナミは電話で、サナエがイツカを「バーカ」と言っていると伝える。サナエはステッキで探知して、公園のベンチに座って読書している長男を発見
サナエはトトメスに変身する。「何を血迷う、読書するナイルの悪魔」。長男は逃げて、トトメスは追う。追いかけた先に、学習机が置いてあった
トトメスは懐かしがって座る。するとトトメスは椅子に拘束される。長男が現れて、物凄いインテリだと自慢する。
長男は「古代ギリシャ思想の特色は?」と問題を出す。トトメスは分からない。椅子についているハンマーがトトメスを叩く
長男は同じ仕掛けの椅子に座る。長男は「ヘーゲルの思想について簡潔に説明せよ」と問題を出す。トトメスは分からない。ハンマーがトトメスを叩く
長男は「歴史上の概念としてのヘレニズム時代とはいつごろを指すのか?」と問題を出す。トトメスは分からない。ハンマーがトトメスを叩く
長男は数学の問題を出すが、トトメスは分からない。ハンマーがトトメスを叩く。長男は「フランス革命について問う。フランス革命発生時の国王は?」
トトメスが答えようとすると、長男は続ける。「ルイ16世。ではそのときの蔵相は?」トトメスはは分からない。ハンマーがトトメスを叩く
長男は「恐怖政治の際、最後まで独裁権を振ったのは?」トトメスはは分からない。ハンマーがトトメスを叩く
長男は「人は自己の無知について無知である。しかし私は自己の無知を自覚していると言った人物は?」トトメスは分からない
ハンマーがトトメスを叩く。長男は「大バカ者、ソクラテスだ。トトメス、己の無知を自覚しろ」。トトメスは椅子の拘束を解いて逃亡。長男は高笑い