第40話「ペットの悪魔」 脚本:浦沢義雄 監督:岩原直樹

ナイルの悪魔労働組合事務所に一人の婦人が訪ねてきて、門の前に籠を置く。「組合の人達に可愛がっていただくのよ」。婦人は成田山のお守りを置く
そして泣きながら去って行く。ワルサが自転車で帰ってくる。籠の中から泣き声がする。ワルサが籠を開けると、ナイルの悪魔の捨て子と成田山のお守りがある
ワルサは粉ミルクを作ったり、泣いている捨て子をあやす。ワルサが粉ミルクを飲ますと、捨て子は爆発して少女の姿になる。中島家では朝食
ママが言うには、最近ナイルの悪魔が町に潜んでいるという。マナミも、学校でも評判でナイルの悪魔が町の誰かになりすまして生活していると言う
パパは厚生課の中川がメンチカツばかり食べているので、ナイルの悪魔だと言う。中川は肉屋でメンチカツ3枚270円を買って行く
少女が来て、肉屋の主人の背中に「私はナイルの悪魔です」と書かれた張り紙を貼る。肉屋の息子が帰ってくると、少女は立ち去る
息子は張り紙を読んで驚いて、新しいお父さんんはナイルの悪魔だとママを呼ぶ。肉屋の女将は、本当にナイルの悪魔かどうか問い詰める
肉屋の主人は認めて和帽子を取ると、頭に角がある。肉屋の女将は悲鳴をあげて、シャッターを閉じて肉屋の主人を閉め出す
少女は植木に「私はナイルの悪魔です」と書かれた張り紙をぶら下げる。そして騒ぎ出す。4人集まってくる
植木は「そんなに見ないで、あっち行ってー」と言って、飛んで逃げる。4人は追いかける
少女は自販機に、「私はナイルの悪魔です」と書かれた張り紙を貼り、騒ぎ出す。人が集まってきて、自販機を袋叩きにする
自販機は「俺が何したっていうんだ」と反論するが、袋叩きは止まらない。少女はつまらなくなり帰る。肉屋の主人が来て、ワルサを叱る
肉屋の主人、植木、自販機は泣きだす。ワルサは土下座して謝罪。肉屋の主人は「よく言い聞かせておけよ」と怒って、リヤカーに植木と自販機を乗せて帰る
ワルサは自転車で出かける。そして少女を見つける。少女は、ブランコで遊ぶ母親と子供を見てママを恋しがる
ワルサはそれを見て帰る。少女は、自分に勝たなくっちゃっと走り出す。少女は婦人にぶつかる
婦人は、少女の首にある成田山のお守りに気づく。婦人は見せてもらおうとするが、少女は嫌がって逃げる。婦人は追う
少女は、ナイルの悪魔労働組合事務所に来て、変なおばさんがお守りを奪おうとしているとワルサに訴える
婦人はナイルの悪魔労働組合事務所の門まで来ていたが、自転車を倒してしまう。ワルサは飛び出してきてお守りを持って、逃げる婦人を自転車で追いかける
ワルサは先回りして、婦人を追いつめる。婦人は、少女がナイルの悪魔の捨て子だと分かる。ワルサが惨い母親だ、それでもナイルの悪魔かと問い詰める
婦人は人間で、ナイルの悪魔の赤ちゃんをペットにして飼っていただけ。婦人が引っ越したマンションはペット禁止なので、ナイルの悪魔労働組合事務所に捨てた
婦人は、ナイルの悪魔はナイルの悪魔が育てるべきだと主張する。ワルサはナイルの悪魔はペットじゃないと怒る。ワルサは婦人に襲い掛かる
ワルサは左手からガスを出すが、少女が婦人を庇う。少女は気絶してしまう