第13話「シャコ」 脚本:浦沢義雄 監督:村山新治

浦島家では、シャコの棟梁がベッドを直していた。乙姫はお昼にするように言って「シャコ」を歌う。シャコは龍宮城お抱えの大工の棟梁
乙姫は寝ぼけて怒りの玉手箱の笛を吹いてベッドを壊した。浦島家にタローのパパから電話がかかる
会社のお花見大会に出るため、明日フィジーから帰ってくる。鯨大王と珊瑚女王は、囲碁をしながら「シーラカンスは昔」を歌っていた
乙姫の知らせで、鯨大王と珊瑚女王は衣服や荷物をクローゼットに隠す。タローの両親が亀山タクシーで帰宅する
乙姫、鯨大王、珊瑚女王は、正装姿でタローの両親に挨拶をする。タローの父は家賃を心配するが、タローは銀行振り込みで貰っているから大丈夫と答える
タローの父はフィジーのお土産をあげる。乙姫、鯨大王、珊瑚女王、キヨシ、トオル、マサヒコは、パーティーの準備。タローは乙姫にお土産を見せる
乙姫は亀山にお土産を見せるが、亀山は見覚えがない。乙姫はシャコに見せて、崩壊した龍宮城の柱の一部であることを確認する
亀山は「目を閉じて」を歌う。乙姫はタローに電話して聞く。崩壊した龍宮城の柱の一部は、タローの父の会社がフィジーで工事している島の砂浜に落ちていた
タローの父の会社は一流商事会社で、フィジーで高級リゾート開発のプロジェクトをしている。乙姫は電話を切る。龍宮城を崩壊させたのは、タローの父の会社

浦島家ではパーティー。乙姫は亀山タクシーで帰宅する。乙姫は亀山に口止めをするが、タローに聞かれてしまった。鯨大王は「空き缶と哀しみ」を歌う
みんな拍手をする。乙姫は浦島家を出ようとする。乙姫には、龍宮城を崩壊させた憎い敵を倒す義務がある。タローは龍宮城を崩壊させたのは父ではない、
父は父、会社は会社と主張する。だが乙姫はそうは考えられない。乙姫とタローは不動産屋に行って、新しい家を捜す。乙姫とタローは「高い」を歌う
家賃が高くて借りられない。乙姫は考えて浦島家に住むことにする。会社を憎んでパパを憎まず。乙姫とタローは帰る。珊瑚女王は「ラブ ラブ ラブ」を歌う
タローの両親は、鯨大王、珊瑚女王、乙姫をフィジーに遊びに誘う。フィジーを高級リゾート開発するプロジェクトは、タローの父の発案
乙姫はそれを聞いて、タローの父に怒りの玉手箱の笛を吹こうとする。龍宮城を崩壊させたのは、タローの父が考えたプロジェクト。タローが泣いて止める
タローは、両親を許せないなら自分も許さないでと言う。タローはパンツ一枚になって、自分に怒りの玉手箱の笛を吹くように言う
乙姫は怒りの玉手箱の笛を吹いてベッドを壊す。乙姫は外へ飛び出す。乙姫は崩壊した龍宮城の柱の一部を見て泣く。乙姫は桜の蕾に気づく
乙姫は、この桜が満開になったときこの悲しみも消えると思う。タローは追ってきたが、自分の代わりに桜が乙姫を慰めてくれるように願って帰る
シャコはまた壊れたベッドを直していた
ロケ地:美建住宅