結局、前期で明日夢が主人公というよりただの愛玩動物になっちゃったのがなぁ

スタート時点の明日夢って冷静に見ると
「性格は良いけど気弱で常に受動的」という
とてもじゃないけどヒーロー物語の主人公にあるまじきキャラで、それがヒビキ達という大人に揉まれて成長する筈が
初っ端から弟子入り取り止めたせいでたちばなの面々はもう明日夢を
「身内でなくお客様扱いして無条件に肯定」するしかなくなり、
またそうしないと明日夢が物語上に存在出来なくなった
こればかりは言い繕いの出来ない高寺の大失敗だろう

またそれに疑問を持つどころかとにかくチヤホヤされる明日夢をみて
“これこそが大人の癒しだ素晴らしい”と
真顔で言い出す変な層が幅を利かせちゃったのでますます問題が捻れていった
(当時からして前期を「ハーレムラノベ」「苛められっこが夢見るユートピア」なんて揶揄する声があったけど、今だったら
 「主人公が凡人で自分は何もしないのに周りが勝手に一目置いてチヤホヤしてくれる異世界転生なろう系の最底辺」
 とか酷い事いう奴が出てきたと思う)

こんな風に悪い意味でキャラが固まった明日夢を物語上に残すためにやった策が
「バックボーンは同じ(母子家庭&ファザコン気味&どうも空回り気味)なのに
 中身が真逆(性格に難はあるけど気が強くて能動的)という
 アナザー明日夢的なキャラを作って、そいつに本来主人公がやるはずだった力を求める修行パートを全部被せて
明日夢には父親に会いに行くという、精神面での成長展開をやらせる、だったんじゃないかと今にして思う