第7話「誰かがあなたを愛してる」 脚本:大原清秀 監督:佐伯孚治

教会の外で、雪子が犬のモクベエに餌をあげる。そして雪子は走って登校する。モクベエがついてきた。校則違反なので、先生がモクベエを校門の外に投げ捨てる
モクベエは走って逃げる。先生が始末書をかかせようと、雪子を連行する。先生は見えない誰かに殴られて、竹箒で叩かれる。先生は逃げる
透明な宇宙の王子ハインリヒが助けた。ハインリヒは、雪子を守り続けると言って姿を消す。夜、自室で雪子は詩集を読みながら、夢だったのかと思う
雪子は花瓶の花がしおれかけていることに気づく。月子は絨毯に躓いて右腕を骨折した。宙に浮いた花束が、雪子の部屋に行く。ハイリンヒだった
雪子が花がしおれかけている事を気にしたので、ハイリンヒが新しい花束を持ってきた。月子と花子が部屋の中に入る。雪子はハイリンヒの事を話す
昨日先生が数学の難問を出したが、ハイリンヒが黒板に正解を書いた。生徒はみんな写す。月子はハイリンヒはなぜ姿を現さないのか疑問に思う
花子は面がまずいからと言う。ハイリンヒは腹が立って姿を現す。ハイリンヒは太陽の向こう側にあるパラダイス星から来た
英三郎と恵が来たので、ハインリヒは姿を消す。異常がなかったので、英三郎と恵は戻る。月子と花子に言われて、雪子は恋をしたのかと思う
翌日、教会の外で雪子がモクベエに餌をあげていると、フライドチキン男が現れる。フライドチキン男は、ハインリヒに恋をするのを止めるように言う
フライドチキン男は、ハインリヒはいい青年だが、場合によっては妖怪よりも恐ろしい男だと言う。フライドチキン男は雪子の恋人に立候補する
だが雪子に、冗談は顔だけにして、用がないなら帰ってと言われたので、フライドチキン男は帰る。空飛ぶ絨毯に乗ったハインリヒが現れる
雪子とハインリヒは、空の散歩に行く。ハインリヒは雪子をパラダイス星に誘う。ハインリヒは地球に恋人を捜しに来た
ハインリヒは雪子の左手にブレスレットをはめて、結婚を申し込む。雪子はハインリヒとの結婚を妄想する。ハインリヒが気が短いと言うので、雪子はすぐ承諾する
夜、山吹家では家族会議。英三郎は反対するが、恵に玉の輿と言われて賛成する

下校時に雪子は荒木、加納、篠山に出会い、写真ができたか聞く。3人は逃げる。フライドチキン男が訳を教える。昨日、雪子は荒木達3人に写真を撮ってもらった
雪子が帰った後に、ハインリヒが現れて、フィアンセをみだりに撮るな、二度と雪子に近寄るなと脅した。雪子と親しく口を利いた男は、みんなやっつけられた
ハインリヒは異常な焼きもち焼き。ハイリンヒが来て、フライドチキン男をやっつける。フライドチキン男は退散する
ハインリヒは雪子を連れて、すぐにパラダイス星に出発しようとする。雪子はモクベエも連れて行こうとする。ハインリヒは犬が大嫌いなので許可しない
ハインリヒはモクベエを投げ捨てる。雪子はモクベエを拾って、婚約を解消する。ハインリヒは腕ずくで連れて行く、言うことを聞かねば殺すと言って剣を抜く
雪子は逃げて、ハインリヒが追う。雪子はバルミラクルで月子と花子を呼ぶ。三姉妹はシュシュトリアンに変身して名乗りをあげる
シュシュトリアンはハインリヒと戦う。ハインリヒは雪子を裸絞にする。花子が雪子を救出し、月子がハインリヒに蹴りを見舞う
月子『古人曰く、可愛さあまって憎さ百倍』。ハインリヒが身勝手だと分かってもらうために、雪子も戦う。ハインリヒは雪子にのしかかり、首を斬ろうとする
月子と花子が紅のバトンで、ハインリヒの剣を取り上げる。雪子はハインリヒを押しのける。月子がハインリヒを抑え、花子が剣で突こうとする。雪子が止める
ハインリヒは雪子の気持ちがわからない。雪子はフランスのジャック・プレヴェールの詩を朗読する。
『天にまします我らの父よ  そちらにお出でを願います 地上は我らが残りましょう  こちらもときおり素敵です』。例えつらい事があっても、雪子は地球で生きる
ハインリヒは愛の形が間違っていることを認めて去ろうとする。雪子は呼び止めて剣を渡し、好きだったと伝える
ハインリヒは礼を言い、いつまでも幸せにと言って消える。教会の外で、雪子はモクベエの首にハインリヒがくれたブレスレットをはめる。雪子は愛について悩む