その4(最後)

ストーリー
・大目的(最終回までの目的。ファウストの壊滅?)は勿論、引っ張っている謎も多過ぎて毎回の話の目的もつかみにくい。
記憶喪失と冤罪を散々引っ張っておいてマスターの超能力であっさりと解決するなど、満を持しての真相解明に欠ける。

・パワーアップ・新フォームもほぼ毎回で、どこで一息ついて話をまとめていいか分かりにくく、
毎回あるいは前後編で倒される怪人といった良い意味でのルーティンも無い。
そのため「○○編」や「○○登場」といった、怪人やパワーアップというイベントで各ストーリーが覚えられない。
・このため物語の連続性も弱い。前後回は勿論、同一回でも特にドラマ部分とアクション部分の繋がりが悪く、
「良い話ノルマ」と言われるのもやむなし。ライダーの変身時の決め台詞やキャラの名言も上滑りしている。

その他
・主人公その他を成長させる「おやっさん」的役割のキャラがいない。少なくとも氷室父やマスターをそれとしているなら制作の正気を疑う。

・怪人の扱いが悪い。人体実験というコンセプトも科学への取り組みが足りないためあまり意味が無くなっている。
しゃべらないため個々のスマッシュの個性も弱く、ハードスマッシュは一話で弱体化する。

・粗筋紹介の掛け合い漫才が寒すぎて冒頭から冷めに冷める。真面目にやる気が無いならやめろの一言に尽きる。

・命の描写が軽い。スタークに消された警備員やふりかけボトルで消えた研究者、龍我の恋人や佐藤太郎など、
平成二期にしては「本当に」死んでいるキャラが多いにも関わらず、一部を除いて特に言及が無い。
その一方で何度も倒しているローグや三羽烏からボトルを奪わず、あっさり生き延びさせる。