>>196

(ZECT本部の薄暗い部屋。 椅子に座っている陸の前で 報告する三島)

三島 「怪盗シャドウというのを御存じですか」

陸  「随分、世間を騒がせている」

三島 「御子息が…その怪盗の一味との情報を入手致しました」 (片膝をついて跪き、威嚇するような目で 陸を見詰める)

陸  「(椅子を回転させて 横を向き、 三島から目を逸らす) ……ちょっと びっくり」

三島 「ZECTを隠れ蓑にしながら、警察の動きを把握しているようです。
     もし、この情報が事実であるとすれば、 然るべき処置をとるしかありませんが…」 (陸に詰め寄る)

陸  「ボンっ (梵)! 網…、経、 …だったかな。 『獅子身中の虫』、…という言葉が出てくるのは。
     うん、 しかし、びっくり」


   (カブト 第20話より)