>>592
その頃、ひよりは ビストロ・サルの人気のない厨房で しゃがみ込み、
生前の両親の写真を見詰めて 悩んでいた

何度も繰り返される 7年前の忌まわしい悪夢
ひよりは 朧げな記憶の断片を 何とか手繰り寄せようと試みる

「殺さないで!」 と叫ぶ 7年前の自分
倒れている両親の前から立ち上がるベルトの少年
少年が振り返ると、そのイメージが 現在の天道の姿と 一つに重なり合う
『おまえが、ボクの両親を殺したんだ!』

驚いて 手から写真を落としてしまう ひより
動揺して 店を飛び出していく…