>>723

 (丼のソバの上には 大きな伊勢海老が 2つ、 その横に 『D』 の文字と、城の絵が描かれた お子様ランチの小旗が立っている)

岬  「(丼を一瞥) 愛情の押し売りは 迷惑よ。 それに 私は かけそばしか食べないわ (踵を返して 暖簾をくぐる)」

 (特製ソバを食べずに立ち去る岬の後ろ姿を 呆然と見送り、 ガックリと 厨房の椅子に腰を落とす剣)
 (その様子を、店の奥に続く通路から じいやが 痛ましそうに覗いている)

 (すると、じいやの背後から、私服姿の加賀美が現れて、小声で 声を掛ける)

加賀美 「すいません、ちょっと… (深刻)」

 (そう言うと、 背を向けて すぐに 店の裏手へ出ていく加賀美。 じいやも その後に続く…)


       (カブト 第31話より)