>>748

神代 「何故、そんなことを訊く?」

加賀美 「それは……(視線を逸らし、右手に向かって歩く)」

 (言い淀む加賀美。 一度 息を吐くと、意を決して 振り向き、口を開く)

加賀美 「実は、おまえの言う その 仇っていうのは…」

 (途中まで言いかけたその時、 間の悪いことに、加賀美の携帯が鳴り始める)
 (やむなく 腰のポケットから 携帯を取り出して、 通路の左壁面近くまで移動しながら 電話に出る)

加賀美 「はい。 …えっ!? すぐ 行きます。 (振り返って 剣を見る)」

神代 「ワームか? (精悍な戦士の面立ちに変わる)」


       (カブト 第31話より)