>>790

(橋梁下の河原を歩く加賀美と天道。 加賀美が先を歩きながら、遠回しに話を切り出す)

加賀美 「もしも…、(足を止め、振り返る) もしもだぞ。  お前の知っているやつが、ワームだったとして…」

天道 「だから 何だ? (にべもなく、訊き返す)」

加賀美 「いや、その……。  お前は ワームを倒す時、 躊躇ったりはしないのか?
     ワームとはいえ、 擬態した人間の記憶を 引き継いでるんだぞ」

天道 「躊躇えば、こっちが殺られる」

加賀美 「でも、可哀想とか! ……情けを…(口籠る)」

天道 「くだらん! (言下に否定して 横に数歩、歩く) 相手が ワームなら、俺は 非情に徹する。 そして 倒す!」

 (何の迷いもなく言い放つ天道。 そこにあるのは、ワームに対する強い怒りだけ…)