>>814

(エリアXの地下最深部。 通路に響く靴音。 厳重に施錠された牢の前まで歩いてきた三島が 中を覗き込む)
(そこには 異様な形状の金属製の仮面を被らされた男が 両手両足を 鎖に繋がれて 囚われている)

鉄仮面 「ううぅ…。(苦し気な呻き声)」

三島 「お前、それで生きていると言えるのか? えぇ? (挑発)」

鉄仮面 「うぅ…。 (三島を見る)」

 (二重になっている鉄格子の金網を 指で掴む三島)

三島 「もはや、憎しみで 言葉も忘れたか。 哀れだな (侮蔑)」

鉄仮面 「ウウッウウウウウッ!(憎悪)」

 (爛々と光る双眸に 激しい憎しみ炎が宿り、三島を睨みつけて 今にも掴みかかろうと藻掻く)

三島 「我々の勝利の鍵を握るハイパーゼクター、その検体になれることを 誇りに思え! (嘲笑)」

鉄仮面 「ウゥーッ!! ウウゥーッ!」

 (獣のように吠え、仮面の男のもがきが 一層激しくなる。 だが、鎖の鎖の拘束は ビクともしない…)


       (カブト 第31話より)