>>942

(一時的に落盤が治まり、 白い砂埃が漂う 地下の閉鎖空間)

 (重なり合った瓦礫の隙間から うつ伏せの状態で埋もれているひよりを 総司が見る)
 (高鳴る鼓動。 亡くなった両親。 生まれてくる筈だった自分の妹…)

総司 「……俺がそばにいる」

 (窓のように開いた僅かな隙間から 身を乗り出して、 ひよりが居る空間に 手を差し入れる総司)
 (うつ伏せのひよりも 手を伸ばす。 ギリギリの距離で掴んだ手に力を込めて、 瓦礫の下から ひよりの身体を引き出す…)


       (カブト 第32話より)