>>949

 (ふと、小さな物音がして、天道が ひよりの背後に鋭い目を向ける)
 (入り口の近くの壁に、加賀美が背中を預けて 立っている。 天道が恐い表情に変わる)

天道 「……ちょっと、待ってろ。  (ひよりに顔を向けて微笑む) すぐに戻る」

 (話を聞かれていた事に気付いて立ち上がり、 加賀美の所まで行くと、 乱暴に肩を掴んで 耳元で囁く)

天道 「ちょっと来い」

 (荒々しく手を離すと、玄関の扉を開けて、先に 教会の外へ出ていく。 加賀美も黙って その後を追う)


       (カブト 第32話より)