>>950

(風が出てきた海岸。 波打ち際に積み上げられた四角いコンクリートブロックが、白い波飛沫を立てている)
(天道が 加賀美に背を向けたまま、海を見詰めながら 用件を切り出す)

天道 「ひよりが生きている事を知られたからには…、(後ろを ゆっくりと振り返り、 カブトゼクターを構える)
     ……お前を倒すしかない」

加賀美 「(狼狽) …ちょっと待て。 何でだ!? (叫ぶ)」

天道 「おばあちゃんが言っていた、(加賀美の方に 体の向きを変える) たとえ 世界を敵に回しても、守るべきものがある」

加賀美 「世界を…敵に回す…」

天道 「ひよりを守る為なら、俺は ワームも人間も 全て倒す! ……それだけの事だ」

 (言い終わると、ベストの裾を一気に捲って、腰に巻いたライダーベルトを剥き出しにする)
 (天道の態度には いつもの余裕が無く、本気の目で 加賀美を睨む)

加賀美 「お、落ちつけ! 俺は 敵じゃない! 俺だって ひよりの力になりたいんだ」

 (頭に血が上っている天道を落ち着かせようと、自分の気持ちを真摯に訴える加賀美)
 (それを見て、天道も ようやく カブトゼクターを構えた右手を下ろす)