>>955

(教会の礼拝堂。 長椅子に一人で座っているひよりが 先程の天道から聞いた話を思い返している)

ひより 「大丈夫だ、俺がそばにいる (独り言)」

 (瞳を閉じて思い出すひより…)

(回想) (ライトアップされた夜の東京タワーが 光を放つ。 側面に チューリップの花を持った妖精の絵が浮かび上がる)

ひより (そういえば…… あいつは、いつもボクのそばに…)

 (走馬燈のように蘇る天道との思い出)

  (ひよりが作る料理を 嬉しそうに覗き込む天道)
  (屋外で 一人ぼっちで絵を描いているひよりに 声を掛ける天道)
  (ひよりの手を引いて 安全な場所まで連れて走る天道)
  (傷付きながらも、ひよりをウカワームから守ろうとする天道…)

 (思い返せば、ひよりにとって いつも 天道は、青空の雲間から地上に差す 光のような存在だった……)