>>135

 (すると其処に、疲労困憊の影山が 息を切らしながら 一人、部屋の中に駆け込んで来る)
 (直前の電流トラップに引っかかったのか、髪はボサボサに逆立ち、顏は 煤で黒く 薄汚れている)

影山 「天道!? なんで、お前が… (息切れ)」

天道 「君は… (腰を上げる) …誰だったかな? (またテーブルに腰を下ろす)」

 (天道にからかわれて、顔色が変わる)

影山 「…ふっざけるな! (怒)」

 (怒りに任せて、マシンガンブレードの銃口を 天道に向ける影山)
 (すると 蓮華が咄嗟に、左手中指に嵌めた指輪から ワイヤーを引き出し、影山に向かって放つ!)

 (目視出来ない程に細い鋼糸が 宙を飛び、影山のマシンガンブレードに巻きついて 両断する)
 (金属製の銃身が 一瞬で切り取られ、音を立てて 床に落ちる)

 (何が起こったのかと、影山が驚きの表情で 先端の鮮やかな切り口を見る)


       (カブト 第33話より)