>>167

 (すると、樹花が フライ返しを持ったまま、台所から出てくる)

樹花 「あたし、あんなお兄ちゃんが居て、すっっごい 幸せだよね。 (笑顔)
     生まれた時から ずっと傍にいてくれるし、 優しいし! (加賀美の背後を一周する)
     カッコイイし! (加賀美の左側に周る) あたし、お兄ちゃん、だぁーい好き! (力説)」

加賀美 「……うん。(微笑)」

 (その時、玄関のチャイムが鳴る)

樹花 「あっ、 きっと お兄ちゃんだよ!」

 (駆け出して 廊下に続くドアを開け、玄関に向かう樹花)
 (その姿を微笑んで見送る加賀美。 だが、何かが焦げる臭いと音がする) ジュー。

加賀美 「(鼻を鳴らす)………(何気なくコンロの方を見る) アアァァァーッ!?」

 (フライパンのホットケーキから白煙が上がっている。 慌てて コンロのスイッチに飛びつく加賀美)