>>417

 (さしもの強固な外殻を具えるウカワームも、零距離での爆発の衝撃に悲鳴を上げる)

カブト 「くっ! (咄嗟に 覆いかぶさるように 蓮華の肩を抱き、爆風から庇う)」

 (爆発の炎の中から、ハイパーゼクターが弾き出される)
 (ハイパーゼクターは 本体から火を噴きながら 宙を舞い、空中で更に爆発、粉々に四散する)

カブト 「(蓮華から身を離し、振り返る) ハイパーゼクターが!? (愕然)」

 (三島が嗜虐的な表情を浮かべ、下界の惨状を見下ろしながら、ヘリポート上から声を張り上げる)

三島 「お前らの手に渡るぐらいなら、破壊したほうが ましだ!
     カブトォ、 今、お前の “未来” も 壊してやったぞ! はっはっはっはっはっ!! (哄笑)」

 (ザディスティックに笑う三島を見上げながら、カブトがフラリと一歩前に出る)

カブト 「“未来” ……、 そうか、 そういうことか」

蓮華 「……?」

 (カブトが 何かの確信を得たかの如く、一人呟く)