>>900

(ZECT本部の一室。 ガラステーブルの上には、ファイルから切り取られ、灰になった設計図の残骸)
(僅かに燃え残った切れ端に、カブトゼクターとガタックゼクターの図面の一部が見えている)

 (何処かへ出掛けるのか、窓際に 加賀美陸が立ち、 三島も入室している)
 (陸の背後から、スーツの上着を着せてやりながら、不意を突くように、三島が 陸に問い掛ける)

三島 「全て、ご存じだったのですね。 (陸の肩に、両手で上着を掛ける)」

陸  「………」

三島 「ホッパーについても…」

 (三島の追及を遮るように、 肩に乗せられた三島の左手に、 陸は 自分の右手を重ねる)
 (そして、そのまま ゆっくりと、後ろを振り返る)