>>947

(黄昏時の林道を、ヘルメットを被った天道が カブトエクステンダーに乗り、疾走していく)
(土手の小道に差し掛かった辺りで エンジンを掛けたまま、バイクを停め、 背後の夕陽を振り返る)

 (天道には、夕焼け空に浮かぶ 大きな太陽が、黒く欠けた日食のイメージと重なって見える)
 (ポッカリと 中空に開いた 底無しの暗い穴…)


(回想)  『皆既日食を… 捜せ…』

  天道 『皆既日食? (必死に訊き返す) 』

  立川 『ひよりさんは… 其処に い……』