>>177

(黒板に 白墨を使って、新任の岬原先生が 数学の問題を書いている)

 (『代入法によって、次の連立方程式を解きなさい』 というタイトルの下に、三つの設問)
 (書き終わると、生徒達の方に向き直って 口を開く)

岬原 「では、この問題が (一歩前に出て 教壇を降りる) 解る人」

 (岬が教室を見回すと、幾人かの生徒が手を上げる)
 (樹花も 一番後ろの席で 元気良く手を上げている)

 (だが、それ以上に、騒がしく目立っている生徒が 樹花の隣の席にいた)

神代 「はーい! アハハッ、 はーい、 はーい! はぁーい!! (大声)」

 (当てられるまで、アピールを繰り返す剣に、 岬が うんざりした顏をする)