>>192

蓮華 「それで、その後は?」

 (後ろから覗き込むようにして、蓮華が 話の続きを訊いてくる)
 (加賀美は静かに振り返ると、横長の実験台テーブルの端に腰を下ろす)

加賀美 「今でも 時折、その歌声が聞こえてくるそうだ……。
      その歌が聞こえる時、 あの世の扉が開いて (ゆっくり立ち上がる) 死んだ者が甦り…」

 (その時、蓮華の背後から突然、白い人骨の手が伸びて 右肩に置かれ、乾いた音を立てる)

蓮華 「キャー!! (悲鳴)」

 (仰天して、思わず 蓮華が 加賀美に跳び付く)
 (すると、白骨の人体模型の後ろから、エプロン姿の天道が姿を現わす)

天道 「その話は 本当か?」