番組当初より物語の鍵を握ってきた飛び出す絵本「Wonder Story」。
それは、神山飛羽真を主人公に選んだルナが始めから持っていた全知全能の書の一部、言わばこの世界の物語そのものでした。
(中略)

ページに新たな仕掛けが生まれ、魔王を押し倒すようにページが3方向に展開することで幼い頃の飛羽真、ルナ、賢人が本を読みながら遊んでいる姿、そして、世界を見守る剣士たちの姿が現れます。

このページは、これまでの物語を綴ってきた全知全能の書=ルナではなく、新たにワンダーワールドの管理者となった飛羽真が「ワンダーストーリー」として書き足した物語。
「いつまでも3人ずっと一緒」という願いが込められたハッピーエンドの物語です。

物語を失い消滅してゆく世界が、人々が心に抱いた「大切な物語」で満たされたことで崩壊を防いだように、飛羽真自身も「ワンダーストーリー」を書きあげることで新たなワンダーワールドを構築し、再び世界の安定を取り戻したのです。

この一年間、飛羽真は物語を書き続けていました。
ソロキャンプが大好きな白井ゆきさんの物語を、
ジオラマが好きな来島慎吾くんの物語を、
食べることが大好きな双子の伊本マミさん、伊本レミさんの物語を、
そして、メギドによって本にされ、カリュブディスに吸収されてしまった一人ひとりの物語を書き起こし、再び世界に呼び戻すために、たった一人書き続けました。

文豪にして、剣豪。仮面ライダーセイバーは、こうして、2つの戦いを終え、世界を救った救世主となったのでした。

めでたし、めでたし。





怪文書かな?