大先生、仮面ライダー龍騎を語る
データベースというか、ライブラリーがある強みでしょうね。
(中略)
長い伝統とか、シリーズ物のお約束が多ければ多いほど、それだけライブラリーが豊潤なんですよ。いろんなパーツを持ってきて組み込んで、お客さんに対する説明を省略できる。(中略)余分な説明をショートカットできるんです。
(中略)
たとえば『龍騎』は、いわゆるジャンル物のライブラリー性っていうのをブチ壊したことによって、
自由を得た作品だったのかなって気がします。そもそも仮面ライダーのDNAをちゃんと使ってない、
それに依存していないから出来たんじゃないかって。
今、ボクが書いてる鎧武も仮面ライダーのカベはもう破ってますし、その龍騎を超えてゆくと思いますよ。
そうじゃなければ仮面ライダー作家として脚本を書く意味が無いし、
もうすでに凌駕している部分はあるとは思いますけどね。1年通して見たときの充足感は、絶対こっちだと。