プーチン流「疑似民主主義」

強権体制のイメージが強いため、こうした選挙が行われていること自体が意外かもしれない。
選挙は確かに行われているのだが、実態は管理選挙による「疑似民主主義」である。
首長の直接選挙は2004年に廃止され、12年に復活された。11年末からモスクワで
大規模な反政権デモが起き、政権は懐柔策として選挙を再開したのだ。
ただ、首長の解任権はプーチン氏にあり、事実上の任命制が続いている。

反体制派の立候補登録には、地方議員の署名を多数集めねばならないといった高いハードルがある。
モスクワ市議選(定数45)をめぐっては7月、反体制派の10人以上が市選管に候補者登録を拒否された。
議会に議席を持たない政党の候補者には大量の有権者署名を提出することが義務づけられており、それに不備があったとされる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190910-00000501-san-eurp