「違う!俺を仲間に入れたいのならバトルで勝ってからに〜って言われるのを期待して、
 せっかくガンプラを作ったのに出番が無かったから拗ねてるだけ!」
「それは悪い事したな。ガンプラ、見せてみろよ。」
遥が頷き、ガンプラを取り出す。
女の子らしいピンクのカラーリングのガンダムタイプ。ストライクルージュだった。
「私、ガンダムはあまりわからないんだけど、このガンダムの色が、可愛かったから。」
「ストライクルージュか、ガンダムSEEDに登場するガンダム
地球連合軍が開発し、本編内では戦闘よりも、装備されたリペアツールでの修理を主とし、支援メカとして活躍する。」
「詳しいね」
「常識だけどね。けど、これ遥が作ったの?」
遥が頷く。よく出来ている。ゲート処理もしっかりされてるし、
シールも丁寧に貼られている。
「紙やすりの粗さは?」
「600番台と800番台」
「ちょっと粗いかな…、もう一つ目が細かい400番台を使うと、もうちょっと綺麗に仕上がるよ」
「そっか、だから中々面が綺麗にならなかったんだでも一目見ただけでわかっちゃうなんて凄い」
「まぁ……仕上げは最も重要な部分だからね」