イゼルカントのやり方、人類を生物的に進化させるというのは
戦争をなくすということに関して今の時代で考えうる中では極めて合理的なやり方なんだよな
争いは悪、人死には少ないほうがいい、長い目でみれば短期的に死者が出ても永久に争いをなくした方が…
とまぁ極論ではあるがある意味「正しい」やり方をしてるのがイゼルカント
(※彼の計画自体の正否は伏せられてるので別にしてね)

もし彼の理論が正しければアスノ家より遥かに多くの命を救うことになるかもしれないし
トリコロールのレギルスが象徴するようにイゼルカントもまた救世主と言える
だけどそれを
・本来の目的である「人が人であるため」に戦争根絶は必ずしも必要じゃない
・大切な人が含まれる選別なんて人の心を捨てないと無理、本末転倒
・戦う術をなくしたら地球にとってのUEのような外敵が来た時に何も守れなくなる
の三点から否定するのがAGEの物語で、ただし方法論そのものは間違いと言ってないのがポイントな
イゼルカントを救世主から引きずり降ろさずにその救済を拒否する形になってる

それにイゼルカントがいなかったら火星の民は死を待つだけだし
選別計画を思いついてなきゃ地球はすぐに制圧されておしまいだった
彼が100年以上生きて頑張ってきたからこそ最終的にフリットによる救済へたどり着いているので
そういった面もひっくるめての安らかな結末だろう