・高橋が引退したときの昌磨のメッセージ

僕は高橋大輔選手のファンのひとりです。
高橋選手と初めて会えたのは、僕が小学校3年生で初めて出演したエキシビションのときでした。
緊張感いっぱいの僕に、控室で優しく声をかけてくれたのが高橋選手でした。僕は「全日本選手権のフラワーボーイ
をやらせてもらったときに「オペラ座の怪人」の演技を間近で見て感動しました!
全日本の「オペラ座」が大好きです何度も見ています!」と伝えました。
すると「あの「オペラ座」は良かったからあれだけ見てね!
他の「オペラ座」は見なくていいよ!」と笑わせてくれました。
高橋選手はどんなときでも優しくて、エキシビションやアイスショーで一緒になると
僕が一人にならないようにいつも声をかけてくれました。

高橋選手が膝のケガを克服して練習を再開したときのこと。
復帰後に中京大での氷上練習を見たのですが、もう自分のことのようにドキドキしました。
ちゃんと滑りだすまで、ドキドキして見ていました。滑らかに、すーっと滑りだしたことが嬉しくて、最後までずっと見ていました。
バンクーバー五輪の高橋選手も演技は、自分が演技するよりも緊張してしまって、あまり覚えていません。
後からビデオで見て、やっと思い出したぐらいです。それくらい緊張しました。ソチ五輪はケガを知っていたので、
「無事に終えますように・・・・・」と見ていました。

全日本選手権は、高橋選手と一緒に出られる唯一の試合で、とても楽しみで、
「もっとそばで見たい!」「もっと上手くならないとそばに行けない!」と練習を頑張りました。
全日本という同じ舞台で演技できることが、夢のようでした。
昨シーズンの全日本6分練習は、宝物中の宝物です。「同じグループで滑りたい」という夢が叶い、嬉しかったです。