故障明けの羽生が4か月ぶりの実戦で見せた魂の滑りに、「自分も強いスケートがしたい」と力をもらった。
昨年1月に左股関節の疲労骨折が判明。治りかけた昨夏に左足を捻挫し、右股関節の骨挫傷にも見舞われた。
氷に乗れない時期のつらさ、取り戻すことの大変さは誰よりも理解できる。
浜田美栄コーチから「羽生くんに日本魂を見せてもらった。羽生くんを見習おう」と励まされた。


小学1年から指導する浜田コーチは「不器用。何をするにも時間がかかる」と評する。
1か月程度で跳べる1回転半ジャンプの習得に1年近くかかった。
宮原も「運動神経は悪い。ボールを使うのは何でも本当にダメ」と自覚している。バレーボールは向かってきた球を全て空振り。
テニスではラケットの面を上に向かせたまま水平に振るという“暴挙”に出たこともあった。
 

他の選手が「マネできない」と驚く努力を積み重ねて成長。
伸びのある滑りが魅力のソチ五輪女子銅メダルのカロリーナ・コストナーに、「あなたのスケーティングは好き」と言われる武器を手に入れた。
フリーは表彰台が狙える位置で迎える。
「そうできれば一番うれしいけど、それよりも今まで頑張ってきた、努力してきたことを全て出したい」。
フィギュアスケートを続ける理由は一つ。見ている人に感動を伝える滑りをすること。その思いを「蝶々夫人」に込める。(高木 恵)
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だそうです