メドの不満と嫉妬、裏切りについて


トゥトベリーゼ・コーチが暴露した話によると、五輪会場を去る際、メドベージェワは同コーチに「ザギトワは、あと1年はジュニアだったはずが、なぜ?」と不満を投げかけ、「私は誰にでも平等にチャンスを与える」と返す“行き違い”があったという。

 メドベージェワとザギトワの2人は、同じ「サンボ70」というロシアの施設で幼年期からトゥトベリーゼ・コーチの厳しい英才教育を受けてきた
だが、どうしても複数のトップ選手が、同じコーチの指導を受けるとなると、指導時間や、その温度差の違いなど様々な問題が発生して、
アスリート特有の「なぜ私だけを見てくれないのか」という嫉妬などの微妙な感情が飛び交う。 
しかも、同傘下には、女子で4回転ルッツを初めて成功したアレクサンドラ・トゥルソワ(13)や、アリョーナ・コストルナヤ(14)、アナスタシア・タラカノワ(13)らの次世代の逸材が、目白押し。
北京五輪で22歳になるメドベージェワにしてみれば、不満に加えて焦りもあったのかもしれない。

今後も「サンボ70」の所属選手という立場で試合出場をしていくというが、ロシアのフィギュア界からは、
11年にわたる師弟関係に終止符を打ち、ライバル国のコーチに変更したメドベージェワの行為を“裏切り”と見て、厳しい逆風が吹いている