■高橋大輔の競技復帰は、最高のタイミングだ
ルール改正は有利。表現力を国際ジャッジに評価されてほしい
(田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家)

高橋は、日本人離れした音楽表現などで高い評価を受け、男子フィギュアに新たな地位を築き上げてきた。
だがどれほど人気者になっても思い上がったような態度を取ったり、
他人を見下すような態度をしたりする高橋大輔を、これまで一度も見たことがない。

「日本のエース」と長年呼ばれてきたのは、成績だけでなく、後輩たちの模範になるだけの
人格を備えていたからこそ、自然についた呼び名だった。