○4CC優勝後
日刊スポーツ記事 2019/2/16 (抜粋)

ショート(プログラム)が終わった後に出水先生(トレーナー)といろいろ話をしていて。いつもいろいろ話すんですけれど『4大陸が終わって、世界選手権で1位をとってほしいから、そのために今後どうしていくか』とか。
ショートでの悔しい(感情)以前の話をいろいろとしていたので。
出水先生にも『昌磨には世界選手権で1位をとってもらいたい。その方針で今年1年やりたいと思っていた』っていう言葉を聞いた時に、
なんか『1位を取るっていうのが、そこで、自分のためではなく、みんなのため、他人のためになるんだな』っていう思い(になった)。
で、『1位にこだわりたいな』って思ったのが、一番ですかね」

取材の数分後に偶然通りかかった出水慎一トレーナー(40)は、宇野の発言を伝え聞くと「本当ですか!? うれしいですね」とこれ以上ない笑顔を見せた。

「前向きな話はいつもしていましたけれど、この機会がタイミングいいかなと思って話はしました。『後悔したくないな』って思ったんです。
自分でも過去に言わなかったから後悔したことがあったので、そこは言おうと思って。
彼が(競技者を)終わった時に『良かった』って言ってもらいたいっていうのがすごくあって。(振り返った時に大舞台での)1位がないっていうのは、寂しいので」

宇野は17年5月から、出水氏と行動を共にする。平昌五輪切符をつかんだ全日本選手権(同年12月)後にはその関係性を「すごく助かっています」と口にしながら、体の変化については「ないです」と笑わせていた。
後日、同氏にそのことを問うと「それでいいんですよ。こっちが言っているのは単なるヒントだから、気にする必要はないんです。トレーナーとしてもフィギュアは未知が多い世界。
昌磨は特に氷と陸で別人になる。あくまで昌磨本人が、(演技を満足に)やり切れないといけないので」と語っていたのが印象深い。

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