んと、ではあらすじみたいにまとめてみる。


数世紀前、突然廃墟と化した山間の街。
石作りの家々の間を縫って、男は方陣を敷きそこを聖地とした。
捧げた贄は、かつて住む街の人々。
兵士として投じた石が、再び人の形を成す事は無く、男はただ女の復活を待った。
たまに訪れる旅人を、また贄に捧げては長く待つ。
それを繰り返す中、永遠に生きる性の者を数淘汰するという少女が訪れる。
少女は男へ、黎明無き日没を告げ、武器を振るった。
男を狩ろうとする者はもう一人、岩陰に身を潜めていた。
少女との打ち合いが始まり、彼は男の不意を狙う。
少年は、その集中を自分へと向けさせた。
たった一人の身内である異母姉を守る為、少年もまた武器を構えた。
少女は迷わず止めを刺した。
今は亡き女の亡霊へ伸ばされた男の手が届くことはなかった。

少女は少年を危険にさらさない為に、置いていこうとする。
少年は少女を孤独にさらさない為に、ついていこうとする。
二人の旅はそれぞれに、思い思いに続いていく。


少しおかしくなったかも。分かりやすければ良いのだけど。