「200件ほどやった」
 神奈川、千葉両県警と警視庁の合同捜査本部は1日、東京都品川区南大井、元税理士で会社員若佐稔容疑者(76)を
司法書士法違反容疑で逮捕した。
 発表によると、若佐容疑者は2009年10月〜10年7月、司法書士の資格がないのに、
韓国人の男女4人がそれぞれ代表取締役に就いている会社4社の本社移転などの登記申請手続きを、
横浜地方法務局などで行った疑い。うち3社は活動実態がなかったという。 若佐容疑者は調べに対し、
「(移転や設立登記を)15年くらい前から200件ほどやった」と話し、
1件につき2万〜10万円程度の報酬を得ていたという。
 同本部は、若佐容疑者が、登記によって「投資・経営」目的の在留資格を得て
日本に長期滞在しようとする韓国人から依頼され、手続きを行っていたとみて調べている。
 一方、同本部は1日、司法書士法違反容疑で逮捕、起訴された行政書士伊東秀樹被告(52)(東京都墨田区京島)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で横浜地検に追送検した。
 県警幹部によると、伊東被告は2009年9月、資格がないのに、韓国人の女(26)を代表取締役とする会社の設立登記の手続きを横浜地方法務局横須賀支局で行った疑い。
 調べに対し、伊東被告は会社の設立、移転登記について「2006年1月〜11年5月の間に約400件やった」と供述しているといい、同本部は伊東被告が計約8200万円の報酬を得ていたとみて調べている。
(2012年3月2日 読売新聞)関連記事・情報
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20120302-OYT8T00583.htm