東芝、監査法人変更を断念=後任見つからず―17年3月期

時事通信 5/10(水) 21:56配信

東芝が2017年3月期決算の監査で検討していた監査法人の変更を断念したことが10日、分かった。
東証が上場企業に求める決算発表の期限が15日に迫る中、現在のPwCあらた監査法人に代わる監査法人が見つからなかったため。
17年3月期は引き続きPwCに監査を依頼する。
18年3月期については、変更に向け、後任選びを進める。

東芝は、米原発子会社ウェスチングハウスの会計処理をめぐって、PwCと対立。
16年4〜12月期決算は、2度延期したが、「適正」との監査証明を得られなかった。
このため、17年3月期もPwCでは監査証明を得るのが難しいと判断し、監査法人の変更を検討していた。
17年3月期決算は監査承認を得られなくても、15日をめどに暫定的な数値として発表する方針だ。